手軽に人間を描くなら資料があったほうが楽で、更に言うならば、トレース等したほうが早いです。それらを楽にしてくれるものとして『デッサン人形』というものがあります。今回はそれを紹介します。
デッサン人形
人の関節をできるだけ再現した人形です。
古くからある木製のものもあれば、人間らしいボディラインを再現したドールタイプ、また手などの部分的なものなど結構種類があります。
最近はPC、スマホのアプリでもドールを使うことができます。
使うメリット
好き勝手にポーズを決められる
人形を使う人が自由にポーズを決められます。
複雑すぎる動きは人形によってはできませんが、腕がクロスしたりなどといったただ立っているより複雑なポーズは可能です。
長時間同じポーズを取らせることが可能
実際の人間ではなく、ものなので長時間全くの同じポーズを取らせても何も問題なく、関節部分は固めに作られているものが多いのでポーズが崩れることもないです。
トレースする際の著作権侵害を考えなくて済む
自分が持っている人形にポーズを取らせ、自分で写真を撮っている自前のものを使うことになるので、特に気にしなくて済みます(人形自体が何かしらのキャラだった場合を除く)。
使い方
ポーズや構図を決める
絵を描く際に一度は悩んだことがあるだろう構図やポーズ。それを擬似的にデッサン人形にやらせて、良さそうであれば採用といったことが簡単にできます。
トレース
漫画など大量に人を描かなくては行けない場合、下書きを一からやるのではなく、トレースしたほうが早く描く終わることがあります(個人差はあります)。つまり作業効率を上げる技がデッサン人形を使うことで可能になります。
デッサン人形の選び方
デッサン人形は選び方を間違えると、下手すると二度と使うことがなくなる可能性があり、無駄金を使ってしまったなと思われるのは嫌なので、ここでは選び方を個人的な意見で書いていきます。
使い方にあったものを選ぶ
例えばですが、筋肉モリモリマッチョマンを描きたいのに、女性のドールがあったところで、ポーズの角度等を決めることはできますが、トレースしたりといった使い方はできません。
美少女が描きたいならそれに近いドールを、ロリが描きたいなら等身が低めのドールを買ったほうがいいです。
またちょっとアニメっぽいのがいいと思うのであれば、そういった作品のアクションフィギュアを買うという手段もあります。
筋肉モリモリマッチョマンなら『キン肉マン』などを買っても良さそうだと思っています。

予算
物によっては値段が高いです。使用方法、頻度を考慮して買いましょう。
個人的なおすすめのもの
S.H.フィギュアーツ ボディちゃん ボディくん
上のアクションフィギュアです。
ボディちゃんのほうが若干肩周りに不安がありますが(ハズレ個体だったのかもしれない)、手のパーツを入れ替えることができたり、DX SETを買うと小道具があったりと以外に便利です。
2021年4月にはワイヤーフレームがついたバージョンが販売される予定です。

DesignDoll デザインドール
Windowsのソフトウェアです。
ポーズを自由にできる機能を持ちつつ、モデルを好きな体型に変更することができます。
体験版とライセンス版があり、ライセンス版のほうがモデルやポーズのダウンロードなどができる機能がついていますが、体験版でも充分使うことができます。
Magic Poser マジックポーザー
スマホ用アプリでios、Androidどちらも対応しています。
モデルの体型を変更などはできませんが、モデルが初期で何体かあり、それらにポージングさせることができます。
Windowsのマウス操作より少しだけ直感的にできる点が良いです。

コメント